Sasha BLOG

Sashaの療育日記

文理選択の日

高校1年の秋になり、いよいよ息子も文理選択のときが来ました。 息子が1番好きなのは社会(地理)ですが、理系を希望したので、理系で志望を出しました。 特に数学や物理が好きな訳ではないのですが、将来は機械工学やデザインをやりたいということで、物理…

ご褒美を活用する

療育とご褒美をセットで考える、というのがABA療法の特徴と言えます。 ご褒美については、言葉をカードで教えるなど、短期的な意味では、成功の0.2秒以内に強化する必要があるそうです。 息子が小さい頃は、ボンタンアメを8等分したり、グミを4等分したりし…

姑に「自閉症は治る」と言われた話

息子が自閉症だと、私に最初に告げたのは義母だったと思います。義母は四国の山村で、キャンプ場の管理人をしており、学校の児童の宿泊を受け入れることも多かったため、支援級の子供たちの特性をよく知っておられたのでしょう。 夫の実家に帰省したある日、…

障害者枠と普通の枠、どちらで生きる?

小さい頃から療育に取り組んできた私にとって、「普通の子」は憧れでした。普通科の高校にやるということが、目標を達成できた状態だと考えていました。 しかし高校生ともなると、コミュニケーションのぎこちなさや幼さは、学校だけではなかなか改善されない…

自他の境がないということ

自閉症でレインボーチルドレンの息子には、エゴがほとんど存在しません。それはつまり、自他の境がない、ということになります。 スピリチュアル的には素晴らしいことなのですが、3次元を生きるにはなかなか厄介な特性です。人間は、エゴに基づいた行動がほ…

一緒にやろうで上手くいく

子どもに早く学校に行って欲しい、もっと勉強してほしいというとき、つい「早くしなさい!」と叱ってしまうことはありませんか?前述のように、自閉症は記憶を忘れられない障害です。 何気ない一言が、一生の傷になってしまう可能性もあります。子どもに動い…

宿泊訓練のくふう

学校で旅行に行く時は、まず下見に行くことをお話ししました。そのほかには、持ち物の工夫があります。 その場で使うものは、全部まとめて1パックにしてしまうのです。例えば、お風呂に行くなら「バスタオル+パンツ+肌着+靴下+部屋着」とします。 「お風…

身辺自立の工夫

自閉症の子なら、ほとんどがそうだと思いますが、息子はとにかく身支度が出来ない人でした。幼稚園の時は登園後、リュック を置いたまま途方に暮れていたそうです。 幼稚園では、先生が介助して、朝の支度をするという生活が続いていました。息子の幼稚園は…

幼少期のようす

息子が赤ちゃんの頃は、とても手がかからない子でした。どことなく老成していて、悟りきった賢人のような雰囲気でした。 出産後はしばらく実家にいたので、免許を取りにいくために家を長時間空けることもありましたが、離れてむずかることはなかったそうです…

議員さんのチカラ

発達障害の息子を育てる上で、力になってくれたのが地元の区議会議員さんです。 普通に生活していたら、議員さんと接触することはあまり無いと思いますが、学校側とトラブルになったとき、学校にプレッシャーをかけられる教育委員会に働きかけてくれるのは、…

療育で出会った先生たち

息子が自閉症だと診断された4歳のときから、私たち親子は多くの先生に助けられてきました。発達障害の塾リーフの言語療法士であるF先生は、とても優しい先生で、マンツーマンで根気よく息子に接してくれました。 体育の先生T先生も、とても優しい先生でした…

同情を乗りこえる

私は、学校での親しいママ友に、息子の診断名を正確に伝えていません。自閉症ではなく、発達障害と伝えるようにしています。 それは、以前趣味の習い事でできたママ友に、自閉症だと正直に伝えたところ、自閉症関連の漫画を大量に送られて、困ったことがある…

見通しを立ててパニックを減らす

自閉症の息子には、見通しを立てさせることがとても重要です。そのため、我が家には学校から知らされる年間スケジュール、ホワイトボードの月間スケジュール、毎日の予定を書いた一日のスケジュール、の3種類を必ず知らせるようにしています。 学校に行く時…

自閉症は見たことを忘れられない障害

息子に手厚く接することを、過保護と取る方もおられるかもしれませんが、私がそう接するのは、自閉症が「記憶を忘れられない障害」だからです。例えば、私が怒鳴ったり、意地悪をしたりしたことは、全て息子の脳の中に映像記憶として蓄積されていきます。 し…

中学校のプリント管理について

私立の高校に入ってから、タブレット学習の併用で持ち帰るプリントが激減したのですが、公立の中学校に通っていたときは、とにかく大量のプリントを整理する必要がありました。近年の学校では、ITがかなり取り入れられてはいますが、公立はまだまだ紙ベース…

スクールカウンセラーに頼ろう

公立の小学校や中学校には、スクールカウンセラーの先生がおられます。息子が通っていた小中学校にも、都のスクールカウンセラーさんと、区のスクールカウンセラーさんが勤務されておられました。 同じ日に来られる訳ではなく、都のカウンセラーさんが月木曜…

学校では役割を持たせる

息子は、フリートークが苦手です。親である私と話をしていても、妙なことを言ってきてイライラさせられることは珍しくありません。ましてや、他人であるクラスメイトの子らが、長々と興味のない話に付き合ってくれる可能性は低いでしょう。 息子は鉄道オタク…

いじめ相談センターを活用する

息子は自閉症ですが、知的障害はないタイプです。そのため、小学校・中学校では普通級に通っていましたし、現在も私立の普通科の高校に通っています。しかし、ろれつがよく回らず、発想の仕方が独特な息子は、常に周囲とのコミュニケーション齟齬の問題を抱…

中学校は内申点より出席日数

息子が中学に入って驚いたことは、課題の量の多さです。世代的な問題もあるかとは思いますが、四国ののどかな田舎の町の育った私には、東京の中学校教育は、どちらかというと高校生用のように感じました。 1年から国語が現代文と古文・文法に別れ、社会は地…

「俺は自閉症じゃない」と息子が言った日

息子がまだ小学生だった頃、通級の先生とのやりとりで、あるプリントを学校からもらってきました。次年度の支援に関する、保護者の同意書のようなものです。 事務的なやりとりを交わすための、なんてことのないプリントでしたが、問題は封筒に入っていなかっ…

朝の気持ちが1日の気持ちをつくる

自閉症の子は体温調整が苦手と言われています。真夏に長袖を着たり、真冬でも半袖を着る子の話を聞いたことがあります。 息子の場合、幸いそこまでのこだわりは無いのですが、身だしなみに関する意識が低いという意味では、同じかもしれません。Tシャツの下…

宿泊先をコンフォートゾーンに

発達障害児の親でなくても、心配になるのが宿泊訓練ではないでしょうか。「一人で大丈夫だろうか」「困っていないだろうか」とヤキモキする方は多いと思います。 宿泊訓練が始まるのは、ほとんどの場合小学校からだと思いますが、息子が通っていた幼稚園は、…

不安なときは下見

発達障害の子を育てる上で大切なことは、日常生活の中の不安を少しでも軽減してあげることです。ワーキングメモリの少なさのため、「場所に対する不安」「これからの未知の行動に対する不安」が重なると、パニックを引き起こす原因となってしまうからです。 …

学校生活の工夫

小学校や中学校に対しては、なるべくビジネスライクに接するようにしました。息子は状況によってはパニックになることがあります。そのため、事前に「こういう時はパニックになります」と予告していました。台風や雪の予報のようなものです。事前に備えてお…

過保護と過干渉のちがい

小学校の低学年の頃は、息子が学校でパニックを起こすことがあったので、担任のすすめもあり、朝は教室まで一緒に登校して、加配をしていました。加配とは、いわば黒子のような存在です。ふだんは教室の端や机の横にひっそりと待機していて、子どもが困って…

小学校でのサポート

発達障害の子どもの中には、少しのサポートで他の子と同じような生活を送れる子がいます。うちの息子がまさにそうで、教室で席を固定してあげたり、教室のロッカーのかわりに買い物カゴを席の横に置いてあげたりすれば、みんなの流れについていけていました…

PTA役員を引き受けよう

あなたが発達障害の子どもを持つ親なら、ぜひPTA役員を引き受けていただきたいと思います。学校運営に協力することで、先生方の理解を得やすくなりますし、役員の仕事などで、学校内のふだんの生活を観察する機会を得ることができるからです。 学年委員はお…

小学校での思い出

息子が小学生の時には、まだパニックが多かったので、朝は付き添い登校していました。息子の小学校では、毎朝8.10に全校生徒がホールに集まり、校長と朝の挨拶をする習慣だったので、母親であるわたしは、ホールの隅で待機していました。 朝礼が終わったら、…

ABA行動療法との出会い

療育は、まずは発達障害の塾リーフでの言語療法から始まりました。マンツーマンの40分程度の講座です。 講座は隔週だったので、自宅で療育できる四谷学院の「55段階療育セット」にも申し込みました。 この療育セットは、自閉症児の混合教育で有名な「武蔵野…

幼稚園の行動観察

小学校入学にあたっては、普通学級に入るのか、特別支援学級に入るのかという選択肢の前で悩みました。 親としては、息子の日常を見ている中で、周りにモデルがいる方が成長しやすいと思っていたので、できれば普通学級に入れたいと思っていました。 仮に自…