Sasha BLOG

Sashaの療育日記

見通しを立ててパニックを減らす

自閉症の息子には、見通しを立てさせることがとても重要です。そのため、我が家には学校から知らされる年間スケジュール、ホワイトボードの月間スケジュール、毎日の予定を書いた一日のスケジュール、の3種類を必ず知らせるようにしています。

 

学校に行く時は、その日の時間割や、放課後の予定を書いたメモを持たせています。これは、いざという時のメモ帳にもなります。

 

高校生になった現在では、かなり精神的に落ち着いてきましたが、一日のスケジュールが分からないときは、まだまだプチパニックを起こすことがあります。

 

特に旅行中が顕著で、細かい行程や時刻表まで決めていないと、拗ねて面倒くさい人になってしまいます。それでも、現在では時刻表や日程を示したら落ち着いてくれるのですから、全然楽です。 

 

一番大変だったのは、字をまだ読めない、幼児期の扱いでした。話しをしても分かってもらえず、人前で泣きそうになったことは数知れません。

 

そんなときは、「字が読めるようになれば楽になる」という、ABAの家庭教師さんの言葉を信じて、療育に励んできました。この励ましがなければ、療育を頑張れなかったと思います。

 

小学校、中学校と成長が進むにつれて、言葉でのコミニュケーションが綿密になっていき、パニックの頻度は減りました。おそらく、最後に学校でパニックを起こして、集団にいられない状態になったのは、小学校5年生が最後だと思います。

 

中学校のとき、2度学校で泣いてしまったようですが、自制して、集団行動はちゃんと取っていたようです。(ちなみに、この2回のうち1回は、教師の叱責によるものでした。)

 

どんな子でも、日々成長していくんだな、と感慨を深くしました。よく言われることですが、周りの子と比べるのではなく、昨日のお子さまと比べて、成長に気づいてあげることが大切です。

 

この文章を読まれている方には、障害児を持つ親御さまもいらっしゃると思いますが、どうぞ希望を捨てず、毎日を乗り越えていって欲しいと思います。