Sasha BLOG

Sashaの療育日記

同情を乗りこえる

私は、学校での親しいママ友に、息子の診断名を正確に伝えていません。自閉症ではなく、発達障害と伝えるようにしています。

 

それは、以前趣味の習い事でできたママ友に、自閉症だと正直に伝えたところ、自閉症関連の漫画を大量に送られて、困ったことがあるからです。一口に自閉症といっても、症状やタイプはさまざまなので、ステレオタイプ自閉症のイメージで見られると、ちょっと違和感があります。

 

そういうわたし自身も、知人の兄弟が重い自閉症の方だったので、その状態と違う息子は、自閉症ではないと思っていました。知人のお兄さんは、施設に入っており、カレンダーの曜日をどんな年代でも言えるという特技がありました。

 

映画の「レインマン」に出てくるダスティン・ホフマンに似ているといえば分かりやすいでしょうか。こだわりが強く、人への興味が薄いように見えました。

 

しかし息子は、とても人懐っこく、いつもニコニコしているような子でした。ひとくちに「自閉症スペクトラム」と言っても、実に幅広いタイプがあります。

 

このため、学校には正確な診断名を伝えましたが、学校のママ友には発達障害と伝えるようにしました。そして、それでも気にせずに付き合ってくれる方とだけ、仲良くしました。

 

PTAのお母さん同士の間には「ママカースト」というものがあります。これは子供の能力で、母さんの順位が決まる、とでもいうような仕組みです。

 

頭がいいわけでも、勉強ができるわけでもない息子は、常にカーストの下にいるというわけです。このため、あからさまに私を馬鹿にしてくるお母さんもいました。

 

優位に立つのが楽しいのでしょう、思いやっているふりをして、マウントを取ってくるのも日常茶飯事です。なので、相当限られた人としかご近所のママさん付き合いをしませんでした。

 

親族や同じマンションの方には、障害名は伝えていません。これは、いらぬ偏見を招かないようにするためです。

 

私の両親には障害名を伝えていますが、すぐ忘れてしまうのか、興味がないのか、はたまた気づかないふりをしているのか、あまり自閉症だからこう、という対応をされたことはありません。

 

高校1年生の現在では、学校に障害名を伝えている以外は配慮もなく、いたって普通に育てています。もう少し息子が成長したら、同世代の子との差がさらに縮まると思うので、外野は気にしないで、毎日に集中したいと思います。