Sasha BLOG

Sashaの療育日記

朝の気持ちが1日の気持ちをつくる

自閉症の子は体温調整が苦手と言われています。真夏に長袖を着たり、真冬でも半袖を着る子の話を聞いたことがあります。

 

息子の場合、幸いそこまでのこだわりは無いのですが、身だしなみに関する意識が低いという意味では、同じかもしれません。Tシャツの下から下着がベロンと出ていたり、ズボンの裾が靴下に入っていたりすることは、高校生になった今でも珍しくありません。

 

下着だけズボンに入れて、上に着るトレーナーやTシャツを上からかぶせる、というごく普通のことができないので、小さい頃は肌着の丈を詰めて、絶対に見えないようにしていました。

 

短くすると、肌着をズボンに入れられなかったりするので、冬は寒いかもしれないのですが、見た目がだらしないと周囲に嫌われてしまうと思い、小学校時代はずっと丈を詰めていました。中学校では制服があるので、ワイシャツをズボンに入れるため、この作業は必要なくなりました。

 

中学校の修学旅行では、夜間に私服で過ごす時間があったので、久しぶりにこの作業をしたのですが、なんだか懐かしいなと思ってしまいました。高校は男子校なので、中学校と比べるとずいぶん気が楽になりました。

 

しかし「髪をとかして」と言うと、プチパニックを起こすことがあるので、まだまだ情緒の面では幼いところがあります。

 

今でも大事にしている、小学校時代の副校長先生の言葉に「朝の気持ちが1日の気持ちを作る」というものがあります。朝、バタバタしてしまうと、一日中その焦った気持ちを引きずってしまうのだそうです。

 

朝ゆったりできるよう、早めに行動するだけで、子供の情緒が安定するのだそうです。自閉症の子は、内と外で顔を分けるということが難しく、家庭での感情をそのまま外で表現してしまうことが多いので、今後も気をつけたいと思っています。