Sasha BLOG

Sashaの療育日記

中学校は内申点より出席日数

息子が中学に入って驚いたことは、課題の量の多さです。世代的な問題もあるかとは思いますが、四国ののどかな田舎の町の育った私には、東京の中学校教育は、どちらかというと高校生用のように感じました。

 

1年から国語が現代文と古文・文法に別れ、社会は地理と歴史に別れ、理科は第一分野と第二分野に別れ、と担任の先生の多さにも驚きました。

 

体育と保健の先生も別でしたから、関わる先生は合わせると16人になりました。小学校時代は、せいぜい担任+図工+家庭科+音楽くらいで、クラスも2つでアットホームでしたから、毎時間のように先生が変わる中学校のシステムはかなり子どもにとって負担になっていたと思います。

 

英語と数学も、先生が3人いて、学期によって担任する先生がローテーションする仕組みでした。少人数制を採用してくれていたのはいいのですが、教室移動も頻繁で、ワーキングメモリーが少ない息子にとっては、かなり落ち着かない環境だったと思います。

 

実技科目でも内申点が付くのにも驚きました。テストが主眼ですから、美術も理論教育がほとんどで、中学1年の間、学校で絵の具セットを一度も使いませんでした。

 

小学校のときのように、音楽や絵画・工作を成績ぬきで楽しめなくなルことが、中学で不登校が増える原因のひとつではないかと勘ぐったほどです。

 

試験前の課題も量が多く、例えば数学ワークは40ページ+プリント10枚、歴史20ページ+地理10ページ、国語30ページ、理科20ページ+プリント10枚、英語ワーク30ページ、といった膨大な量を試験前の2週間で仕上げなくてはなりません。

 

とてもまともに対応できる分量ではなく、数学と理科以外は、答えを写して書かせることがほとんどでした。(丸写しでも課題を出せば、評点1を回避できるので、先生から写すなと指摘されたことはありません。)

 

私の田舎は過疎地だったためか、理科と技術の先生が兼任、体育と数学の先生が兼任、先生は町内の人、というかなり牧歌的な環境でした。

 

ですから、東京の中学校のシステムには驚くことばかりでした。私が住む地域には、東大をはじめとする有名大学がひしめいているので、そういう事情もあるかもしれません。

 

今の中学校の良い点もあります。それは、あまり上下関係が厳しくないところです。私が中学生だった頃は、部活の先輩のタオルを洗ったり、挨拶が遅いとすぐミーティングを開いて叱責されたり、部活以外の生活面がとても面倒でした。

 

息子の中学校では、学年ごとに部活を変えても大丈夫だったので、その辺りは良い点だと思います。

 

もっとも息子はやりたい卓球や鉄道関係の部活がなかったこともあり、結局3年間部活には入りませんでした。そのかわり、委員会活動を3年間やりました。

 

部活か委員会活動に入っていた方が、高校受験の時に有利にアピールできるので、何かしらは頑張った方がいいと思います。

 

また、これも内申対策ですが、朝は私が一緒に出るようにして、出席はさせるようにしました。「早く行け」ではなく「一緒に行こうね」というスタンスです。こうすれば、スムーズに登校できます。

 

三年間皆勤だったことは、高校入試にかなり有利に働きました。内申点は3と2ばかりでしたが、文句なしに単願推薦をもらえたのは、息子の頑張りの賜物だと思います。