Sasha BLOG

Sashaの療育日記

ABA行動療法との出会い

療育は、まずは発達障害の塾リーフでの言語療法から始まりました。マンツーマンの40分程度の講座です。

 

講座は隔週だったので、自宅で療育できる四谷学院の「55段階療育セット」にも申し込みました。

 

この療育セットは、自閉症児の混合教育で有名な「武蔵野東学園」が監修しています。

 

各種の単語とイラストが描かれたカードが入っていて、親がそのカードを利用して、一つずつ言葉を入れていくのです。

 

線つなぎなどの簡単な作業もありました。シールが入っていて、その日のノルマを終えるとシールを貼っていきます。

 

進行に合わせて、添削や励ましの言葉を送ってくれるのが、親の私にとって励みになりました。

 

NPO法人「つみきの会」にも入会しました。この団体は、親に療育の方法を教えて、親が自分でABA行動療法をできるようにするための団体です。

 

ABA行動療法は、アメリカでは公費で行える療育なのですが、日本では保険が効かないので、自費になります。

 

1時間3500円くらいが相場でしょうか。3時間行わないと本当の効果は無いと言われているので、一回あたり1万円以上かかります。

 

療育にお金がかかるなら、いっそ親をABA療法の先生にしてしまおう、というのがつみきの会の方針です。

 

会長のお子さまも自閉症の方で、娘さんを療育するためにABA療法を覚えたのだそうです。

 

幼稚園の年少の頃は、この55段階療育と、つみきの会のテキストを中心に療育をしました。

 

しかしリーフの担任の先生が異動することになったので、新しい通所先を探すことにしました。

 

この頃に出会ったのが「我が子よ声を聞かせて」という本です。

 

発語が無かった2人のお子さんを、ABA行動療法で療育し、回復させたアメリカの親子のドキュメンタリーです。

 

この本に感銘を受け、ABA行動療法ができる家庭教師を探しました。そして出会ったのが、現在も活躍されているMさんです。

 

ABA行動療法だけでなく、一般の塾講師としての実績もあり、子どもの扱いに慣れていたので、安心して彼女に任せることができました。

 

幼稚園の年中から小学校5年生になるまで、週に1回から2回、時には3回自宅に通っていただくことになります。

 

ABA行動療法は、3時間以上行うのが基本なので、子どもにとっても大変だったと思いますが、あの日々が無ければ、いま普通科の高校に通っている息子の姿はなかったと思います。