Sasha BLOG

Sashaの療育日記

過保護と過干渉のちがい

小学校の低学年の頃は、息子が学校でパニックを起こすことがあったので、担任のすすめもあり、朝は教室まで一緒に登校して、加配をしていました。

加配とは、いわば黒子のような存在です。ふだんは教室の端や机の横にひっそりと待機していて、子どもが困っていると判断したときだけ手助けするのです。

このときに大切なことは、手助けしすぎないことです。発達障害の子をサポートする上で大切なことは、常に「ちょっとだけ困った状態」にすることだと言われているほどです。

困ってパニックになるのは避けなければなりませんが、かといって本人の成長の機会を奪ってはいけません。

息子は耳からの指示が入りにくかったので、動作がワンテンポ遅れるときがあり、この遅れがもとでパニックを起こすことがよくあったので、息子の場合はなるべく初動を早くするよう工夫しました。 

ボーッとしていることが多いので、気づいていない時は肩トントンだけでも、効果がありました。

しかし、急にな 予定変更があったり、行事前でピリピリしていたり、極端な暑さ、寒ささが重なると、パニックの要因となりました。

精神的に安定している時には平気なことも、負荷が重なると、許容範囲が狭くなるので、その時の状態に合わせて、介入の手厚さを調整していました。

成長に伴って、サポートは薄くなり、

小学校低学年のときは教室までだった付き添いは、いつしか学校の玄関までになり、校門までになりました。

中学校現在は、マンション玄関まで送っています。高校生になったら、いよいよ玄関ドアで別れられるようになるかもしれません。

健常と呼ばれる定型発達のお子さまなら、小学校一年生でクリアすることですが、息子は少しずつ時間をかけてクリアしています。

過保護なのではないかと思う方もいるかもしれませんが、実は過保護は過干渉ほど害がないことが分かっています。過干渉は親が自分の考えを押し付けることで、過保護は本人の希望をサポートするものだからです。

道山ケイ先生は、過保護で育てたほうが、自己肯定感が増すので、すべてに前向きになるということです。親と一緒に家を出ることは、不登校を防ぐ意味でも役に立ったと思います。