Sasha BLOG

Sashaの療育日記

自閉症を受容するまで

こんにちは、み鈴です。私には、現在高校の普通科に通う自閉症の息子がいます。3歳の頃、保健師さんに「この子は一生話せない、絵カードを使ってコミュニケーションするしかない」と言われましたが、そんな未来にはなりませんでした。

 

自閉症は、早期療育に取り組めば、定型発達のお子さまと一緒に生活できるケースがあります。このブログでは、早期療育に出会った息子の生育歴や、家庭で行ってきたサポートの実例などをお伝えします。

 

息子は現在、部活動や委員会活動に参加して、普通の高校生活を楽しんでいます。とは言っても、自閉症の独特の考え方や特性自体は残っているので、「自閉症が治った」とは言えません。

 

「療育で自閉症の困り感を減らすことができた」というのが本当のところだと思います。息子のほかに、何人かの早期療育に取り組まれたお子さまを知っていますが、1歳代から取り組んでいるお子さまほど療育の効果が高く、小学校入学前には、ほとんど違いが分からなくなった子もいました。

 

息子の療育開始は4歳と遅かったので、療育の効果があるか心配しましたが、それでも日常生活を営める程度には改善できました。いまお子さまが自閉症と診断を受けて、絶望している親御さんが見ておられたら、今すぐにでも療育に取り組んでいただきたいと思います。

 

子供が自閉症だと認めることは、辛いことです。私の場合も、最初の受容までは相当の時間を要しました。最初に指摘されたのは、1歳の頃です。姑に「この子は自閉症や」といきなり言われて、困惑したのを覚えています。

 

次に指摘されたのが、3歳の頃です。保健所の歯科検診の際に、ほかの親子が何組もいる目の前で保健師に「この子は大人になっても話ができないね」と告知された訳です。

 

この時は、状況が状況だけに保健師への怒りの方に頭がいってしまい、肝心の息子の症状については、スルーしてしまいました。

 

保健所に「こちらの区では、他のお母さんやお子さまがいる面前で告知をするように教育されているのですか?」と問い合わせをしたくらいです。もちろん、対応された方は謝罪してくださいました。

 

子供に障害があるかどうかを受容するには、親の覚悟が必要ですから、親がスムーズに受け入れられるような状況を作っていただきたいと思います。

 

さて、息子が自閉症だと診断されたのは、結局幼稚園に入ってからでした。仏教系の私立幼稚園に入園した息子は、発語がありませんでしたが、人見知りのない明るい性格だったので、周りに定型発達の子がいれば、自然に成長が促進されるはずだと考え、普通に入園させたのです。

 

息子は、面接でのテストには答えられませんでしたが、幼稚園のプレスクールに2年通っていたので、その流れで入園させていただきました。

 

入園後、先生の指示が入りにくいことや、集団行動が苦手なことから、6月に副園長先生と担任の先生と私で面談の機会を持ちました。その際に受診を勧められ、児童精神科を受診したのです。