Sasha BLOG

Sashaの療育日記

療育を開始したころ

幼稚園に言われて、まず通ったのが、発達障害の塾リーフです(現LITALICO)。近所の療育施設も調べましたが、「優しく見守りましょう」という趣旨のところは、息子には合わないように感じて、候補から外しました。

 

今まで充分優しく見守って、それで変化がないわけですから、それよりは、テクニカルな訓練を重視している施設がいいと思ったのです。そのため、地下鉄で30分ほど離れていましたが、リーフに通うことにしました。

 

リーフは、北欧風のお洒落な内装の塾で、個室での療育の様子を、別室でモニターで見させてくれます。先生方も若くやる気がある方ばかりで、風通しのよい雰囲気でした。

 

そういう訳で、私たち親子は、まずはリーフに通うことにしました。教室は、地下鉄で30分ほどの距離でした。しかし、息子は異変を察知したのでしょう、行くのを嫌がって、地下鉄で毎駅下車したがりました。

 

ふだんはそんなことは言いませんから、両親の緊張や、これから起きることを感じ取って、不安になったのだと思います。特に雨の日は、靴が濡れてパニックになり、大声で泣き叫びました。

 

息子は、その場所に慣れると楽しく通えるのですが、場所慣れするまでがとにかく大変です。今は、初めての場所や体験が怖いという特性が分かっているので、プライベート旅行の時も、予定をメモに書いて渡すようにしていますが、この頃は息子の困り感を共有できていませんでした。

 

息子には怖い思いをさせてしまったと思います。家族が障害の特性を理解することは、本人の生きやすさにつながるのです。

 

リーフでは、言語療法士さんにマンツーマンで言語療法をしていただきました。とても柔らかい雰囲気の、優しい先生で、息子もすぐに、通所を楽しみにするようになりました。

 

それと同時に、児童精神科も紹介していただきました。発達障害児の増加で、有名な先生の枠は連日満員だそうですが、リーフと提携している渋谷のSクリニックには、比較的すぐに受診できました。

 

臨床心理士さんの検査を受けたのですが、質問の意味自体が理解できなかったため、即日自閉症の診断を受けました。私は、ここでようやく障害を受容することになりました。

 

そして、自閉症という病気の原因が脳の機能障害なので、薬では治らないと知りショックを受けました。気休めに、寝つきをよくするための入眠剤を処方していただきましたが、症状を改善するための薬ではありません。

 

診断は相当なショックでしたが、そのことをある方に相談した際に、「自閉症の方への偏見があるからそんなにショックを受けるのでは?」と指摘されて、ハッとしました。

 

その言葉は自分を見つめ直すきっかけになり、その後は前だけを見て、療育に邁進して行くことになりました。