Sasha BLOG

Sashaの療育日記

「僕はママを光に導くため生まれてきた」

私の息子は自閉症と診断されています。知的な遅れはないので、現在は普通科の男子校に通っていますが、小さい頃は発語がなく、目も合わなかったので、コミュニケーションをとるのがとても困難でした。

 

しかし息子は、幼い頃から非常に人なつっこい性格だったので、まさか自閉症だとは夢にも思っていませんでした。

 

自閉症を疑わなかった理由の一つに、私が個人的に重度の自閉症の方を知っていた、ということがあります。知人のお兄さんが重度の自閉症だったので、施設に入っていてお会いしたことがあったのです。

 

知人のお父さんとお母さんは、自閉症児の権利を守るために施設を立ち上げられるような、行動的で素晴らしい方でした。知人の兄は見知らぬ人にとても敏感で、私と会うと気が収縮するのが見えるような、とても繊細な方でした。

 

自閉症とはそういう特性だと思っていたので、息子のおおらかでふわっとしたオーラを感じて、似てはいるけど自閉症ではない、と思っていたのです。しかしいつまで経っても言葉を覚えないので、さすがに不安になってはいました。

 

児童館や幼稚園のプレスクールなどで、パニックを起こすことがありましたし、日常生活の中で、降りたいバス停を通り過ぎると泣き叫ぶなど、迷惑をかけてしまうこともありました。

 

トラブルを目にするたびに私のメンタルは崩壊し、家に帰ってから泣くことは珍しくありませんでした。姑から「この子は自閉症じゃ。」とハッキリ言われたこともあります。それでも私は、自閉症児の施設に入っている知人のお兄さんとあまりに違うことから、その考えを受け入れませんでした。

 

そんな私の支えになっていたのが、スピリチュアルです。瞑想会に定期的に参加したり、貯金を切り崩して、九州の大自然の中でリトリートしたりしていました。リトリートとは、自分をトリートメントするという意味です。お風呂に温泉に牧場と、日常を忘れるための体験をして、精神を回復させていました。

 

リトリートには息子を同伴することも多かったのですが、その道中でパニックを起こし、皆さんに迷惑をかけたこともあります。あるとき、若いヒーラーさんが、私と息子について森の中でリーディングしてくれたことがあります。

 

息子はまだ喋れず、周りの子が楽しそうに親子の会話を楽しむさまを見るたびに、心を痛めていました。そんな私に、若いヒーラーさんは、息子が「僕はママを光に導くために生まれてきた。」と言っていると教えてくれました。

 

確かに言われてみると、私は息子がいたおかげで、スピリチュアルな道に足を踏み入れ、仲間と出会いました。もし息子に障害がなければ、早期教育に血道をあげて、今頃はママさんカーストの上位を目指して、日々血眼になっていたかもしれません。

 

しかし息子のおかげで、そうならずにすみました。息子は他の子とは違っていましたが、私に非常に大きい幸福感を与えてくれています。

 

息子は後にABA行動療法と出会って、劇的な成長のきっかけを掴みますが、この時の若いヒーラーさんの言葉がなかったら、それに辿り着くまでに、精神的に参っていたかもしれません。人間として、誰に見られても恥ずかしくないよう襟を正して日々の生活を送るようになったのは、息子のおかげです。

 

また、息子に発語がない幼少期には想像もしなかったことですか、小学生になった頃には息子にリーディング能力があることも分かりました。アートの才能はギフテッドに近く、地球への転生が初めてであることも分かりました。

 

息子には、人を出し抜こう、傷つけてやろう、自分が一番になろうという我がほとんどありません。頭の良さや運動能力の高さ、コミュニケーションの能力は、魂の霊格の高さは全く別ものなのでしょう。

 

単純に色を味わう、時間や空間を味わう、ということについても天性の能力があります。息子は確かに、私を光に導いてくれたのです。